タクシーに乗るたびに金額が変わったりすると、メーターがおかしいと思う時があると思います。
実は日本のタクシー料金って、世界でも高いのをご存じでしたか?
今回は、そんな日本のタクシーの料金体系について、解説したいと思います。
タクシー料金に疑問を持っている方に、是非読んでもらいたい内容となっています。
目次
日本のタクシーの料金は高いって本当?
冒頭でもお伝えしましたが、日本のタクシー料金は、世界的にみると高い分類に入ります。
ただ、先進国の中だと安い分類に入るそうです。
ではなぜ、日本のタクシー料金が高いのでしょうか?
原因としては
- 運転手の人件費
- 車の維持費
- 国の認可制で料金を勝手に決めれなかった時代の名残
という事情があるようです。
順に解説していきたいと思います。
運転手の人件費
タクシー運転手の平均年収は、全国平均350~400万円程度となっています。
タクシー運転手の給料は歩合制となっており、これ以上稼いでいるタクシードライバーも少なくはありません。
ただ世界に目を向けてみると、人件費を安く抑えられる国もあるため、日本のタクシー料金が高くなっているのです。
車の維持費
タクシーを営業するにあたって必要なものはもちろん車です。
タクシー会社は、その商売道具である車の自動車税や燃料費、メンテナンス費用を負担しています。
車の維持費が高額となるため、料金に加算されているのです。
国の認可制で料金を勝手に決めれなかった時代の名残
制度改定前、タクシーは、国土交通省からの認可がないと、営業できないようになっていました。
料金も、「最低〇〇円にするように」と、いう指示が来ていました。
その時の名残が今現在もタクシー業界には残っているようです。
その昔、「ワンコインタクシー」に認可はしたものの、料金が安すぎるという理由で料金を値上げするように、国土交通省が通知を出したことがありました。
当時タクシー自由化が騒がれていた中、タクシー会社が通知を拒否し、裁判を起こすといった問題もありました。
2022年現在では。タクシーは認可制ではなく、資格があればだれでもタクシー業を開業できるようになっています。
よって、様々な料金体系のタクシーが走る様になりました。
東京のタクシーは全国平均よりも高価格帯でした。
では、東京のタクシー料金は、日本全体でみるとどうなっているのでしょうか?
東京のタクシー料金は、全国平均でも高い水準にあるようです。
2022年現在の、東京都内の初乗り運賃は、410円です。
410円と聞いて、安いと思った方もいらっしゃると思いますが、実は、東京都内の初乗り設定は、1キロとなっているのです。
他の道府県は、初乗り2キロ設定のため、2キロ平均に合わせると高水準となってきます。
また、全国のタクシー料金を、1000円で何キロ進めるかに当てはめたところ、一番長く走行できる沖縄県の約4キロに対し、東京都は2.8キロとなります。
2014年度の、タクシー初乗料金のランキングでは、東京都は725円と全国でも高価格帯に分類されるエリアでした。
2014年当時の、タクシー初乗りの全国平均は、629円。
現在の金額は、タクシーの利用頻度を上げるための値下げと考えられますね。
個人タクシーも法人タクシーも関係のない価格設定です。
個人タクシーだと、個人経営なので料金が安いのではないかと、考えがちですが、実は個人タクシーも法人タクシーと同等の料金体系にそろえています。
よって、個人タクシーは高い、安いといったような極端な料金差は、出ないものと考えられるでしょう
タクシー料金は誰にもごまかせない仕組みになっています。
よく、
「同じ道なのに、料金が違う」
「タクシー運転手に、ぼったくりにあった」
「タクシー運転手は、メーターをごまかしている」
などと聞くのですが、果たしてそんなことが出来るのでしょうか?
答えはNOです。
その答えは、タクシーメーターの仕組みによるのです。
詳細は次の章で解説していきます。
同じ道でも料金が違う理由3選
同じ道での料金が違う理由としては、
- 経路が違う
- 道路の混雑状況
- 利用時間の違い
が挙げられます。
それぞれを、順に解説していきたいと思います。
経路が違う
タクシーの運転手には、タクシーに搭載されている、ナビ通りにしか走れない運転手と抜け道などを知っている、百戦錬磨の運転手の、2種類の方々がいらっしゃいます。
前者のドライバーさんは、ナビ通りに進むため、渋滞などに引っかかる可能性があります。
渋滞などに引っかかると、後ほど解説する道路の混雑状況によってメーターが変わるに該当し、料金が跳ね上がる可能性があります。
そんな場合は、私たち乗客側から、近道や抜け道を教えてあげると、比較的安く済むかもしれませんよ。
道路の混雑状況
タクシー料金は、基本的に時間距離併用制、という制度を導入しています。
渋滞などでタクシーが一定速度を下回ると、一定時間でメーターが上がる仕組みとなっています。
やけに渋滞している時や、信号に引っかかることが多いと、料金が上がるのはそのためだと思われます。
また、気になるメーターの操作ですが、メーターは法定点検後封印され、タクシー会社でも封印を解除できなくなっています。
よって、メーターを運転手が操作したり、ごまかすことはできない仕組みとなっているのです。
利用時間が違う
タクシーは、深夜22時から早朝5時まで、深夜割増料金が適用されています。
よく「2割増」と表示されていますが、あれはメーターが動く速度が、通常より2割早いという意味を指しています。
当然メーターが動く速度が速いため、昼間に同じ経路、同じ道順で乗ったとしても高くなります。
割り増し時間と割増金額を確認することで、安く済む可能性もあります。
世界のタクシー料金事情
ここまで日本のタクシー料金事情について案内してきましたが、今度は世界に目を向けてみたいと思います。
世界主要都市で3キロタクシー乗った際の金額を平均すると、
- インド
- ルーマニア
- タイ
- インドネシア
のタクシー料金が安いことが判明したそうです。
上記にあげた4か国は、3キロ乗っても2ドル以下で移動できるそうです。
一番安いインドは、3キロ乗っても日本円に換算すると、約60円という破格の料金体系です。
これは平均金額なので、これよりも安い料金体系を敷いているタクシーも、あるかもしれませんが海外でタクシー乗車する場合はトラブルに注意が必要です。
例えば日本では考えられない、メーターの操作や、法外なチップ要求などあげれば様々あります。
海外でタクシーに乗る際は、注意が必要かもしれませんね。
日本でもお得にタクシー乗れる方法はこちら!
これまで、日本のタクシー料金事情を解説してきましたが、そんな日本のタクシーにお得に乗る方法があります。
それは配車アプリを使うことです。
配車アプリをインストールすることで、初回限定クーポンがもらえます。
会社によっては、10回初乗り無料など、かなりお得なクーポンとなっています。
また、会社によっては自分で経路を決めれて、料金まで設定できるアプリもあります。
お得なことがたくさんある配車アプリですが、詳しくは下記のページで比較してみて、一番自分に合ったアプリを導入してみてください。
まとめ
- 日本のタクシーは世界を基準にしても高価格帯である
- 東京都のタクシー料金は、日本の中でも高価格帯である
- 個人タクシーと法人タクシー価格帯に極端な差はない
- タクシー会社がメーターを操作することはできない
- 料金が上がる理由は3個ある
- 世界を見ると、タクシー料金が安い国もあるが、トラブルには注意が必要
以上今回は、日本のタクシー料金事情について解説しました。