イカゲームの最終回(ラスト)は、様々な疑問が浮かび上がってきました。
それぞれについての考察です。
目次
主人公ギフンはなぜ赤髪にしたのか?その理由とは
ギフンは黒幕だったおじいさん(オ・イルナム)が死んだ翌日、ゲーム終了以来切っていなかった髪を切るために、美容室(床屋)にやってきました。
そこでギフンはとある女性モデルの写真を見ると、自分自身も彼女と同じ髪の色にするのでした。
なぜ赤髪にしたのか、その理由についてはイカゲームの監督であるファン・ドンヒョクが、インタビューで語っています。
怒りを表現した
監督いわく、ギフンの赤髪は「怒り」を意味しているとのこと。
怒りは、
- ゲーム運営者への怒り
- 友(サンウ)を死なせてしまったことへの怒り
- セビョクを助けることができなかったへの怒り
- 母親を暗い家のなか、一人で死なせてしまったことへの怒り
- 今までの人生を大切にしてこなかったことへの怒り
などが考えられます。
第2シーズンでギフンが運営サイドになる
イカゲームの運営サイドは、赤色のコスチュームを着ていました。
赤髪=運営になるフラグ
と考察することもできます。
これだけ人気が出た作品ですので、シーズン2は間違いなくあるでしょう。
髪の色には要注目です。
めんこバトルを目撃-ゲームは終わってなかった-
ギフンは駅のホームで信じられない光景を目にします。
黒幕のおじいさんが死に、ゲームはもう開催されることはないと思っていたはずが、目の前に映っているのは過去の自分と同じように、めんこ勝負をしている2人でした。
運営の男は、またしても赤いめんこを持っています。
ここでも「赤色」が登場しているのは、次作(シーズン2)への伏線と考えるのが妥当です。
シーズン2では、ギフンがめんこの男を演じる可能性もあります。
飛行機に乗るのを止めた理由
ギフンは飛行機に乗って娘の待つアメリカへ行こうとします。
しかし搭乗直前、ゲーム運営サイドに電話をかけ、
「なぜそんなに残虐なことができるのか。許せない。」
と怒りをあらわにします。
電話越しにフロントマンは「飛行機に乗れ。それが自分のためだ。」とギフンを説得しますが、言うことを聞こうとしないギフンは、来た道を引き返しました。
これはつまり、ギフンが次に開催されるゲームに参加することを意味します。
しかし、過去の勝者が再度ゲームに参加するのは「公平」ではありません。
ゲームの運営はあくまで「公平」に基づいて行われていたため、ギフンの参加を認めるとは思えません。
となると、ギフンは参加者(プレイヤー)ではなく、フロントマン(運営者)として参加する可能性が高いです。
自分みずからが運営側に立つことで、どんな目的でこのゲームがおこなわれているのかを知ることができます。
イビョンホンが演じたフロントマンも、過去のゲームの勝者です。
ギフンに「飛行機に乗れ。それが自分のためだ。」と言ったのは、自分自身が再度ゲームに参加したことに後悔しているからなのかもしれません。
ギフンがイカゲームに参加したのは無意味だったのか
ギフンがゲームに参加した大きな理由は、母親の手術費用を得るためでした。
しかし、ゲームが終わって家に帰ると、母は床に倒れ亡くなっていました。
「お金を稼いできたよ」と声をかけても、その言葉はもう母には届きません。
たくさんの命を犠牲にして得た賞金456億ウォンは、今のギフンには必要ないほどの大金です。
けっきょく賞金には手をつけずに、セビョクの弟の支援と、サンウがいなくなって寂しくなったサンウの母にお金の大半を渡しました。
あれほど金に飢えていた過去のギフンでは、考えられない行動です。
おじいさん(オ・イルナム)が亡くなる直前に言った、「お金がありすぎてもなさすぎても、人生はつまらなくなる」という言葉の意味がギフンにも分かったのかもしれません。
ギフンがゲームに参加して失ったものは大きいですが、「お金がすべてではない」ということを知ることができたのは、これからの人生にとって大きな意味があったのではないでしょうか。