タクシーに乗る際につい気になるのが、
「運転の荒い人ではないか?」
という部分だと思います。
載っているタクシーの運転が荒いといい気分ではないですし、なんといっても、危険な目にあう可能性があるからです。
今回は運転の荒いタクシーへの対処法や、特徴などを解説していきたいと思います。
タクシーで危険な目にあった方の参考になれば幸いです。
目次
タクシー運転手には2個の状態しか存在しない。
皆様がよく乗るタクシーですが、運転手には
- 運転中(お客さんを載せている状態・お客さんを待っている状態)
- 回送中(お客さんを載せていない自分だけの状態)
の2個の状態しか存在しません。
今回はこの2個の状態で、どのような状況で荒い運転を起こすことが多いのか、解説していきたいと思います。
運転中は緊張が張り詰めている状態→平常心が保てないと荒くなる
運転中のドライバーは、常に緊張している心理状況だと思われます。
お客様を乗せている場合は
「安全に早く届けてあげないといけない」
という心理状況になっていると思います。
そんな時にお客様から
「急いでほしい」や「こっちから言った方が早い!」
といった、集中できない状況を作られるとどうなるでしょうか?
ドライバーはきっと、平常心やいつもの緊張感を保てずに、慌てて運転することになると思います。
そういったときに、運転が荒くなる傾向となります。
またタクシードライバーには、「拘束時間」というのが設けられています。
この拘束時間ギリギリになると、急いでお客様を目的地に届ける必要性が出てくるので、運転が荒くなる傾向となります。
回送中はお客様の奪い合い→急いで駅に戻りたいから荒くなる
回送中のタクシーは誰もお客様を乗せれない状態です。
「空車」と「回送」は何が違うのでしょうか?
ここで解説したいと思います。
- 空車:お客さんを乗せられる状態(タクシーとしては営業中)
- 回送:ドライバーの休憩時間や業務終了しているため、お客様対応不可
この回送中の場合は、お客様を乗せている緊張から解放されて運転が荒くなる傾向があります。
また休憩などが終わり、お客様を一刻も早く載せたい心境から、運転が荒くなる傾向もみられます。
特に地方都市の場合は、数少ないお客様の奪い合いとなるため、急いで駅やタクシー乗り場に戻りたいという傾向が顕著にみられます。
こういった傾向から回送中のタクシーは運転が荒くなってくるのです。
危険な目にあったら苦情を入れましょう。
こちらがどれだけ気を付けていても、荒い運転をするドライバーはいるものです。
そういった場合はどのように対応すればいいのでしょうか?
結論から言うと、自身が乗車中に危険なことがあった場合は、勇気を出してドライバーに抗議してみましょう。
大半のドライバーは抗議に対して、謝罪などがあると思いますが、それでも改善がないドライバーに関しては、タクシー会社に苦情を入れた方がいいでしょう。
会社に苦情を入れる際は以下の情報を控えておくと話がしやすいと思います。
- 車両ナンバー
- ドライバー名
- 可能であれば領収書
- 乗車区間
一部の地域には、後部座席にエコーカードという苦情申し立ての用紙が、備え付けられています。
こういった用紙を、受け取っておくのも一つの方法だと思われます。
タクシー会社に苦情を申し立てても改善がない場合は、各都道府県に設置されているタクシー協会に連絡をし、苦情を申し立てましょう。
タクシー協会は「タクシーの交通安全などを啓発」する組織です。
荒い運転などで交通安全が守られていないのであれば、何かしらの対応はしてくれるはずです。
また、大阪・東京・神奈川(横浜市・川崎市・横須賀市)にはタクシーセンターという苦情のみを承る窓口があります。
お住まいの方がこちらに苦情を申し立てるのも一つの方法だと思います。
タクシーに乗る際はこちらもマナーを守ることでお互いが気持ちいい
今までは、タクシードライバーが悪い場合の話をしましたが、私たち乗客にも守るべきマナーがあります。
ここで守るべきマナーを3点お伝えしたいと思います。
- 交通量の多い交差点では手を上げない
- 流しのタクシーを捕まえるときは、周囲にタクシーを待っている人がいないか注意する
- 客待ち禁止エリアでタクシーに乗らない
この3点について解説していきます。
交通量の多い交差点では手を上げない
もし、自分が車を運転していて交通量の多い交差点に差し掛かった時、急に前を走るタクシーが止まったらどうでしょう?
きっと
「危ない!!」「なんてタクシーだ!」
と憤慨すると思います。
タクシードライバーも
「急いでお客さんを乗せなきゃ」
と焦ってしまい、荒い運転になると思います。
運転するドライバーさんも、乗るお客様も、タクシードライバーさんも、焦らせないためには、交通量の多い交差点での乗車は控えるようにしましょう。
流しのタクシーを捕まえるときは、周囲にタクシーを待っている人がいないか注意する
ドラマの世界では、ごくまれに、先にタクシーを待っていた主人公より、あとから来たヒロインが、慌ててタクシーを捕まえて乗って行ってしまったというのが、出会いのシーンということがありますが・・・
あれはドラマの世界の話で、現実世界では起こりえないことだと思ってください。
きっと自分が同じことをされたら
「こっちが先に待っていたのに」
と怒りの方が先に勝つと思います。
タクシードライバーさんも
「どっちを乗せていいかわからない。」
と困惑することになります。
周囲に気を配る大人の余裕を見せるようにしましょう。
客待ち禁止エリアでタクシーに乗らない
大都市圏(東京・大阪)の一部地域では、このエリア以外でのタクシー乗車禁止といった、客待ち禁止エリアが設けられています。
そういった場所や自治体が「ここでは客待ち禁止」と設定した場所で、タクシーに乗ろうとすると、タクシーはお客様を乗せずに通過します。
これを
「乗車拒否だ!」
と怒ってはいけません。
ルールの範囲でタクシーも営業をしています。
タクシーに乗る際には必ず周辺が客待ち禁止エリアじゃないか確認をしましょう。
ドライバーにイライラせずにタクシーに乗りたいなら配車アプリを使おう
今までタクシーの運転が荒い場合の対処法をお伝えしましたが、この対処法を使わずにタクシーに乗る方法があります。
それは、「タクシー配車アプリ」を使用することです。
タクシー配車アプリを使うと、タクシー会社を選べるため、以前乗って危険な思いをしたタクシー会社を、避けることができます。
また一部配車アプリでは、ドライバー情報を見ることもできるため、危険な目にあったドライバーを避けることもできます。
万が一、危険な目にあった場合はアプリからすぐ会社へ苦情を申し立てることもできますし、ドライバー自体に評価を付けれるアプリもあります。
いったいどんなアプリがあるのか気になる方は、『タクシー配車アプリを比較!おすすめはどれ?』の記事を参照してみてください。
まとめ
- ドライバーの運転の荒さは心境や営業状況によって変わってくる
- 危険な目にあった場合はすぐさま苦情を申し立てる
- こちらも守るべきルールを守ってお互い気持ちよくしよう
- 配車アプリを使うことで、危険な目にあうことも回避できるかも
今回は、危険なタクシードライバーの対処法について解説しました。